社内にある情報を検索エンジンで横断検索できることはご存知だと思いますが、社内標準で利用している便利なSaaSアプリケーションの情報も一緒に検索したいと思ったことはありませんか?
この記事では最新の Google 検索テクノロジーが詰まったCloud型横断検索サービスである Google Cloud Search をご紹介いたします。
Google Cloud Search とは?
Google Cloud Search とは、ファイルサーバやデータベースなどの社内情報のみならず、SharePoint onlineやbox、Salesforceなどの今やデファクト・スタンダードとなったSaaSサービスをも横断検索することができる Google の最新の技術が搭載された企業情報横断検索サービスです。
100種類を超える豊富なコネクタを利用することにより殆どのアプリケーションコンテンツ(リポジトリ)を自社ポータルなどの任意の場所からデバイス問わず検索することが出来ます。
Google Cloud Search 導入のメリット
Google Cloud Search を導入することによる主なメリットはデータを探す際、今までは各アプリケーションそれぞれを検索してようやく欲しい情報に辿り着いていたところを、一回の検索でどんな場所にあっても即座に必要な情報を検索できるところにあります。ここからは主なメリットについて詳しく解説します。
あらゆるアプリケーションデータを検索できる
Google Cloud Search を導入することの最大のメリットは、検索対象にできるアプリケーションの豊富さにあります。
通常、一般的な企業内横断検索エンジン(エンタープライズサーチ)は社内(イントラネット)にある情報であれば検索対象にすることが可能ですが、SharePoint Onlineやbox、SalesforceなどのSaaSアプリケーションまでを検索対象に含めることはできませんでした。しかし、Google Cloud Search であれば Google 社及びサードパーティベンダーが提供している100種類を超えるコネクタを使用することにより、これらを含めて横断検索することが可能になります。
Google Workspace 内のデータであれば無制限に検索可能
実は Google Workspace(旧 G suite)のBusiness以上のモデルであれば、Workspace 内のドキュメントに限り Google Cloud Search が検索対象数無制限に利用できます。ただしそれだけでは外部のアプリケーションデータも一緒に検索することは出来ません。今回ご紹介している Google Cloud Search スタンドアロンと併用することにより Workspace 内のデータを無制限に、プラスアルファ外部のアプリケーションデータも横断検索することができるのです。
Google Cloud Search のアーキテクチャ
ここでは Google Cloud Search のアーキテクチャをご紹介します。
- リポジトリ(Repository)
検索対象となるアプリケーションやデータベース - コネクタ(Connector)
アプリケーションから検索用データ(インデックス)を抽出し、Google
Cloud Search へデータをアップロードするアプリケーション - データソース(Data Source)
インデックスに登録して Google Cloud Search に格納したリポジトリのデータ - 検索ユーザインタフェース(Search Interface)
検索画面(ウィジェット・ポータルなど) - インデックスAPI(Indexing API)
Google Cloud Search に検索用インデックスを投入するためのAPI - クエリAPI(Query API)
Google Cloud Search に検索リクエストを出すためのAPI
先ずはパイロット(スモール)導入で導入効果を確認
いきなり全体導入をすることはお勧めしておりません。先ずは実際の業務上検索がネックになっているユースケースを再確認し、パイロット導入でその効果を実感頂くことが肝要です。
弊社電算システムでは、ユースケースを確認するプロセスから実際の導入まで幅広く導入をご支援することが可能です。コロナ禍における業務改革に貢献できる Google Cloud Search をこの機会に是非ご検討いただいてはいかがでしょうか?
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